先日の記事では
サイドプレートを取り外し
バルブに異常がないことを確認した。
なおコクサイガスリボルバーを
バラしたご経験のある方ならば
既にご存じの点だと思いますが、
コクサイのスプリングは総じて硬い。
テンションが高すぎてしまい
それを受ける軸受けがテンションに負けて
折れてしまう事すらある。
今回はハンマーが落ちても
ノッカーがバルブを叩けていない症状。
フツーに考えてこんなことあるのか??
スプリングのテンションのせいかな?
ハンマーとノッカーを
蒸気機関のように動かして
一連の作動プロセスを見たのだが
何か違和感があった・・・。
検証のため、
スプリングとノッカー、
そして放出バルブの動きを
もう一度よくチェックしてみよう。
まずはハンマーダウンの状態。
いわばノッカーを押して
バルブを押す動きのはずなんだケド、
何かその・・・動きに違和感。
バルブを押す瞬間に何となく
ノッカーが真っすぐにバルブを叩けて
いないような気がした。
ひょっとしてノッカーの軸受けが
ズレてんのか?
そう思ってジーっと見て見たが
別に軸受けには損傷も曲がりも見られない。
何かその・・・
バルブを叩くというより撫でるくらいしか
触れていない気がするんだよな・・・。
だとしたらバルブスプリングのテンションを
少し下げてみるという手もあるな。
バルブスプリングを取り出します。
下部のフタになってるパーツを緩めて
バルブユニット一式を取り出します。
取り出したバルブユニット。
現代のガスリボルバーとは異なり、
ものすごく大きいバルブそして
すごく太いスプリング。
コレ・・・硬すぎじゃね??
現代のガスリボルバーと比較すると
明らかに異なる太さと硬さ。
バルブの先端を見てみると、
Oリングが脱落してる。
恐らくここからもガス漏れするはず。
最初に中身をよく見りゃよかった。
実はこのM629クラシックカスタムは
もう分解できないんです。
アウターバレルを圧入したから・・・。
恐らく市販のOリングで解決できる。
あとで取付するとしよう。
それと効果があるかどうかわからんが・・・
シャフトを少し削ってみた。
といってもヒドイ仕上がり
(;・∀・)
ココを細くすればガス流量が上り
パワーが出るかな?なんて思って
削ってみまシタ。
いつも動画を拝見している
「craft7house」さんというチャンネルにて、
コクサイM29の動画があったので、
craft先生の動画を視聴しながら
ワタシもM629の修理に掛っていたのですが
ココで何と重大なことに気付くのデス。
先生の動画を見ながら、
ココまで色々試してみて
あることに気付く・・・
(・・・)
(・・・・・・)
あーっ!
(;・`д・´)
よく見たらバルブノッカーが!
先生の動画と違う!
なんでだよ?
(;・`д・´)
じーっと見つめて、
ようやく答えが・・・出た・・・
よく見たら
バルブノッカー
裏表逆じゃん!
(;・`д・´)
という事で、ノッカーをひっくり返し
元の取り付けに戻す。
すみません・・・取り乱しまシタ。
併せてこんな加工も・・・
ハンマーとノッカーの当たる部分
見ていただけますか?
ハンマーとノッカー・・・
少し隙間があるのが確認できます。
ハンマーにイモネジを撃ち込んで
少しかさ上げをしてみまシタ。
これも先生の動画を参考にしまシタ。
これならもう少しバルブを叩いて
放出量が上がるかなと思いました。
雑な仕上がり・・・。
(;´・ω・)
そしてこの雑な仕上の弊害で・・・
ハンマーが完全に落ちることなく
ココで停止となってしまい・・・
まるでクラウンのガスリボのように
ハンマーが中途半端な位置で
止まってしまいまシタ。
(;´・ω・)
組み上げて・・・
ガス漏れは・・・無し。
運命の・・・試射は・・・
明日の記事で!
(; ・`д・´)ひっぱるなーッ!