何度見てもかっこいいな。
普段このトイガンはインナーバレルを抜いて
発砲できないようにしております。
今日はレビューのために久々に
インナーバレルを準備して
その構造や仕組み等々について
掘り下げてまいりましょう。
■バレルユニット■
実はハイランダーマグナムは
銃を分解しなくてもバレルの脱着が出来る。
その手順はいたって簡単。
まずはバレルジャケットを左に回し
緩めて銃本体から取り外します。
ネジ山を緩め切ると、
スプリングの力でバレルジャケットが
前方に押し出されてまいります。
インナーバレルが姿を現しまシタ。
結構長いんですよ。
バレルジャケットに消音機能はなく、
単にバレル保護の意味合いで被さっている。
ジャケットの根元にスプリングがあり
前方に抜き取ります。
するとインナーバレルが引き抜けます。
前方に軽い力で引き抜くことが出来ますが
ココでちょっと私が気になったのは、
命中精度です。
余りに緩く、簡単にバレルが抜けるので
クリアランスが大きすぎる気がします。
果たして命中精度は大丈夫なんかな?
(;´・ω・)
バレルをチャンバーブロックに押し付ける
スプリングのテンションを受け止めるのは
スナップリングでシタ。
これは当時のガスガンにはよくある構造で
BV式ガスガンからお迎え式固定スライド、
そしてヤティマチックのような
モータードライブ式やPV式ガスガンまで
幅広く用いられた構造でありまシタ。
バレルを引き抜くと・・・
んんん???なんだ???
Oリングが3本???
これがハイランダーマグナム最大の特長
ブラッシュアップバレルという、
スピンドライブを掛けて揚力を得て
飛距離を伸ばす・・・簡単に言えば
HOPバレルの祖というべきでしょうか。
このようにバレル内には突起があり、
BB弾がここを通過する際に
スピンドライブが与えられて揚力を得る。
マルイのようなチャンバー待機中で
突起に当たるではなく、BB弾が発射され
バレル内を進む過程で突起に当たり、
スピンドライブを得る。
所謂「つまづきHOP」というやつです。
よこからOリングを見たところ。
もう少しわかりやすくすると・・・
上にはHOP窓が付いており、
Oリングをかぶせることでバレル内に
突起として現れます。
にしても、
Oリング3本とは恐れ入ったぜ。
テクニカのHOPバレル「とんだ君」では
突起は1か所のみだった。
まさか3本も突起があるとはね。
しかしこれでまともなスピンドライブが
掛かるのだろうか?
ちょっと心配。
(;´・ω・)
取り外したバレルジャケット
筒内は真鍮で作られているようですが・・・
消音機構は内蔵されておりません。
ピンボケ写真だけど、
何となくガシャコンしている様子。
チャージングハンドルについても
クセが凄い。
BB弾は上部ポートから流し込み
銀玉鉄砲の要領で投入しますが、
チャンバーへの送り込み作業は
チャージングハンドルによる手作業です。
しかもハンドルは引くのではなく
押すことでBB弾がフィーダーへ送られます。
重量7㎏ものプレス鋼板製品を担いで
サバゲーに行く人が当時はいたのか?
時代検証しようにも、
あまりにレアすぎるトイガン・・・
記録を残すという意味でも
やはり動画を作成しなければなるまい。
というわけで次は初速計測です。
ご期待ください
(/・ω・)/