2003年頃 MGC S&W M29 PPCカスタム6.5インチラウンドバレルを探す旅の中で、だいぶ銃のコレクションが増えてきたこともあり、自宅にガンロッカーを作ってディスプレイしてみようと思いました。
※画像は現在、各所のファイル検索中のため、見つけ次第貼り付けます。
で、その中で、マルシンのS&W M49ボディーガード・コクサイS&W M19やMGCコルトローマンなど、前出の記事でいくつか紹介してきた銃たちもディスプレイしていく中で
「スナブノーズもこうして並べるとかっこいいもんだな」
しみじみ思うようになりました。
そんなころです。
ガンショップ巡りをしていて、この銃を発見しました。
どん
マルシン S&W M36 チーフスペシャル 初期型カートリッジタイプ
この銃は、現行でもXカートリッジモデルとして発売されていますが、その起源は昭和までさかのぼります。
過去に私が「当時のガスリボルバー」に対して思っていたことを記事にいたしましたが、2003年頃はすでにタナカからはペガサス、そしてマルシンもM629classicと、パワーも申し分ないモデルが発売されていましたので、なぜ今更・・・というのもありましたが、ジャンク扱いで低価格だったことと、このころは「インサートが入ったリボルバー」全盛期ということもあり、こうしたフルサイズ風カートリッジが貴重な時期でもありました。ですので、せっかくだから買っておこうかな?的な案外軽いノリで購入しました。
撃って楽しむよりも「スイングアウト・装填・排莢・スイングイン」ただひたすらこれだけを楽しむものになってしまいましたが、ガンロッカーに並べてみると、これまた絵になるなぁと思い、まさにディスプレイと化していた銃です。
現行のXカートリッジモデルとの比較も後で行う予定でいますが、まずはこの子のクローズアップから参りましょう。
まず前置きから・・・
この銃はガスリボルバー黎明期のもので、今現在マルシンの素晴らしいガスリボルバーがあるのは、この時代の開発に懸けていた同社さん・そして開発者さんの想い、そして生まれたこのモデルがあったからこそ・・・と私は思います。確かに性能もビューも、現行品と比べればチープなのはもちろんなのですが、「おかげさまで私たちがおじさんになっても、こうしてワクワク感をもってエアガンライフを楽しめる」なのです。
ニッポンのモノづくりに懸けた時代の皆さんにまずは感謝(^人^ )””
刻印はまだデフォルメされる前のものです。MADE in USA となっていますね
。
フルサイズ風カートリッジですが、現行のXカートリッジと比較して一回り短くて、リムも薄いです。
そのため、実銃用のローダーも、他社のトイガン用ローダーも、このチーフスペシャルは使用できません。
ですが・・・
マルシンが「ファンに寄り添ってくれる」愛情あふれるメーカーさんであるという
証があるのです(*'▽')
何と、別売りで、このチーフスペシャル専用のスピードローダーを発売してくれたのデス。
で、このスピードローダーは・・・
あれあれ??
(・ ・?)
ちょっと変わったカタチ・・・
ここなんです。
カートリッジを入れ替えるスピードローダーではなくて、BB弾を使用するガスリボルバーならではの作りなのです。
まずは取っ手?の部分がフタになっていますので、そのフタを外してBB弾を装填します。
とりあえず何発か入れてみたところ。
この透明の部品の中にBB弾が入りマス。
これは通常の状態
後ろの黒いフタの部分を押し込むと・・・
わかりますか?突き出し・・・。
黒いロッドが突き出します。
順番が少し前後しましたが、BB弾は丸穴部分に、こうして5発セットされます。
そうなんです。このスピードローダーは、
「薬莢の装填をする」ためのものではなく、「BB弾を素早くカートに込める」ためのスピードローダーなのです。
確かにカートリッジの装填を楽しめないのはリアルさに欠けますが、考えてみると、このスピードローダーならば、予備カートリッジを購入しなくても、スピードリロードを体感できるのであります。
装填完了!(*'▽')
マルシンの「ファン思い」な部分というのは、昭和の時代から令和の現在まで、一貫してぶれることがなく、あとで記事にアップしますが、当時、唯一LフレームのS&W M586にデイビス風グリップを装着していたこと、S&W M49ボディガードもパックマイヤー風のグリップを装着していたことなども、やはり「あぶない刑事」好きなファンにとってはたまらないラインナップでしたし、近年ではT2で使用していたレバーアクションのM1887や、攻殻機動隊でトグサが使用していたマテバが思い起こされます。
「ロマンを
カタチにしてくれる
メーカーさん(*'▽')」
この銃も、恒例の初速計測を行いました。
弾は0.2gバイオ弾でーす。どぞ(・ω・)ノ
1発目・・・26mps
2発目・・・32mps
3発目・・・28mps
4発目・・・33mps
5発目・・・30mps
となりました。
もし当時の軽量なBB弾を使用しても、マルイのエアコキにも及ばないくらいですね・・・。
それとこの銃は「シリンダーストップ」がついてなくて、フォーシングコーンのみでシリンダーの正位置を出すようになっていますので、ガスの放出タイミング・・・つまりトリガーの引き方によって、変化球のような弾道を描きます。
次の動画でいつもの発砲→リロードをしたのですが、トリガーの引き方がまずかったのか、フライヤーが出てターゲットペーパーの枠外に着弾したため、跳弾が出ました。おまけに予備カートリッジのパッキンで1発だけBB弾を込めた瞬間「アレ?きついナ」と感じたものがあったのですが、悪い予感的中。
弾詰まりして発砲できませんでした。
(;´・ω・)
・・・これが当時のクオリティだったのです。
でも、「これでよし」とすることなく、ファンの期待に応えようと研究開発をしていたメーカーの熱意、素晴らしいと思います。
これから記事でアップしますが、もちろんXカートリッジモデルのチーフスペシャルも、手に取って楽しく装填排莢をしています。そして室内での的撃ちも楽しめています。
マルシンだけに限りませんが、メーカーの開発に懸ける想いというのは、今もこうして私たちを楽しませてくれるので、本当にありがたいことです。
それに昭和の時代のモデルということはすでに30年以上経過しているということでもありますが、今なおこうして発砲できるということも、素晴らしいですよね!
これからも大切にしていきます。