2014年頃に入手した
ハートフォード(以下:HWS)の
S&W M15 コンバットマスターピース
この記事では今年2021年に入手した
タナカワークスのペガサスリボルバーと
並べてみて比較してみます。
■全景■
左:タナカ・ペガサス 右:HWS・モデルガン
表面の風合いに違いはあるものの
2挺ともHW素材です。
タナカの方が黒っぽくてHWSはグレーっぽい。
どちらも異なるリアルさがあり、
これは甲乙つけがたい部分です。
■刻印■
手前:HWS・モデルガン
奥側:タナカ・ペガサス
確かタナカのはS&Wのライセンス取ってたはず。
だから外箱も実銃そっくりだし、刻印も・・・。
パッと見た感じ、HWSのもS&Wロゴを
そのまま再現しているように見える。
手前:HWS・モデルガン
奥側:タナカ・ペガサス
ココはタナカが「MADE IN USA」に対し
HWSは「SPG-HWS,JAPAN」となっている。
デフォルメされている処を見ると
公式ライセンスではなさそうですね。
手前:HWS・モデルガン
奥:タナカ・ペガサス
HWSの方が刻印としては
カッコいい気がする・・・。
タナカのは文字の周りに枠が薄っすら
見えているのデス。
手前:HWS・モデルガン
奥側:タナカ・ペガサス
ああっ!
(; ・`д・´)!
HWSの方はよく見たら
「S&W.357MAGNUM」になってる!
M19の刻印と同じ・・・
てことは・・・
・・・まさか!
■バレル■
よく見るとバレル上面のリブ?の太さが違う。
というより形状そのものが違う!
側面から比較すると一目瞭然ッ!
HWS・モデルガン
タナカ・ペガサス
これを見ると、シュラウドをカットしただけで
M19のバレルをそのままM15としたフシがある。
(まさかよぉ・・・)
M15は38special
M19は357Magnum
呼び名による口径は異なりますが、
実は両方とも同じ直径の実包なのデス。
357Magnumを使用する
・S&W M13
・S&W M19
・S&W M327
・S&W M380
・S&W M586
・COLT PYTHON
・COLT KINGCOBRA
これらの銃では38specialも使用できるのデス。
しかしその逆は不可能で
・M10
・M15
・M36
・COLT Detective
などの38specialを前提としている銃に
357Magnumは装填できません。
マズルエネルギーの違いから
フレームの耐久性に不安が生じるため、
38specialの銃に357Magnumが装填できないよう
「ある工夫」がされています。
それは「シリンダーの長さ」です。
M15はケース長の短い38special専用として
シリンダーが作られているため
ケース長の長い357Magnumは装填すると
弾頭が飛び出してしまう様に設計されています。
つまり物理的に装填出来ない様になっています。
そこで・・・
HWS・タナカともにシリンダーを外し
全長を測ってみるコトにしました。
まずタナカ・ペガサスは・・・?
40.4㎜
続いてHWSを・・・
ノギスを当ててみますと・・・
何と!
43.0㎜!
HWSのモデルガンは3㎜近く長いの!
これはつまりM19のシュラウドだけを
カットして作られた銃・・・ということを
表していることになりマス。
ココでもう一つ・・・
検証してみましょう。
こいつは357Magnumのダミーカートです。
もしHWS コンバットマスターピースが
M19をそのまま転用しているというのであれば、
このカートリッジも装填できるはず。
357マグナムのダミーカート・・・
装填してみると、口径はバッチリ。
リアルサイズなのですね。
後方から見ると、しっかりと収まっている。
前面から見てもこの通り。
38specialよりも全長の長い357Magnumも
ピッタリと収まってしまいます。
(・・・・・・)
そうか、そうだよな・・・。
メーカーさんとしてはコストも大事。
我々ファンに夢とトキメキを届けるために
工夫を凝らしてくれているんだもんな。
バブルのころと違って、
今は新しいものを作り出すのに
苦労が伴う時代。
M19金型の転用から
このコンバットマスターピースは
生まれたのですね。
別にこの事で、HWSのM15を嫌いになったり
トキメキが無くなることは無いです。
またメーカーさんの努力が伝わりました。
それとタナカワークスさんのM15にかける
情熱もまた伝わったのであります。
それどころか
「カートリッジを装填できるM15」は
このHWS製が唯一無二なのデス。
コイツを用いて、更に楽しむ・・・
次の記事では・・・そう
このHWSコンバットマスターピースを使って
あの作品の登場人物にシンクロしてみます。
続くよ!
(*・ω・)ノ