DT10mmAUTOの日記

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リボルバー魂に着火! ~グンゼ産業 S&W M586 4inc カート式エアコッキングリボルバー~

昭和から平成のエアソフトガン黎明期~成長期に、どうしてもエア(ガス)リボルバーに対して中々食指が進まなかったのですが、平成7年のあるころ、私の目にこんなキャッチコピーとともに発売されたエアリボルバーが現れました。

 

エアコッキングでガス銃並みのパワーをもった

 カート式エアリボルバー登場」

 

 

\マジか?/

 (; ・`д・´)

  ↑平成7年頃の私

 

弾の出るリボルバー・・・特にエアリボルバーに関しては、その可能性をあきらめてしまった私は、本当にそうだとしたら・・・すごいことだなと半信半疑でこの銃を購入しました。

さて今回の記事で紹介する銃はこちらです。

 

ドン

 

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グンゼ産業 S&W M586 4インチ 

カート式エアリボルバー

 

たしか価格は¥3,500くらいだったと思います。

価格もさほど高くなく、しかもエアコッキング式でパワーがあるとメーカー自らアピールするくらいですから相当なのでしょう。しかしそんなキャッチーなフレーズに今まで何度となくがっかりしてきて、また諦めるの繰り返し・・・。今回はどうなんだろう?と半信半疑で購入しました。

 

自宅に持ち帰り、開封して銃を取り出す。そして付属のカートリッジにBB弾をセットし、スイングアウトしたシリンダーへカートリッジを装填。自宅の2Fの自室ベランダより屋外に向かって、ハンマーを起こす。結構硬い。

 

そしてトリガーを引く。

 

ポンっ!

 

あ・・・普通に弾がまっすぐ飛んでる・・・

もう一発

 

ポンっっ!

 

やっぱりだ。今回のは・・・はずれじゃない!

 

今までのエアリボルバーと言えば、弾が明後日の方向にいくものと認識していましたが、この銃は予想に反してまっすぐ飛びました。

 

このことで、私はあるものを購入決意しました。

それが「別売りオプションのメタルカート2セット」と「実銃用スピードローダー」です。

そして

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これは赤羽にある有名ガンショップで購入しました。当時586用というのは見当たらず、サイズがほぼ同じと聞いたので、PY(パイソン用)を購入しました。使用は特に問題ないです。

 

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夢だったリボルバーのリロード・・・

(*´▽`*) ようやく夢がかないました。

 

このM586を製造販売していたのはグンゼ産業なのですが、この銃のことを人に話すと「グンゼって肌着の??」とよく聞かれるのです(;´・ω・)

現在のGSIクレオスです。一流の企業さんですよ!

 

今回、グンゼ産業の「エアコッキングでガス銃並みのパワー・・・」というキャッチコピーを信用したのか・・・それは前出の同社コルトコンバットコマンダーの存在があったからです。あの銃で撃たれた友人が「とても痛かった」と言っていたことと、実際に撃発した際のスプリングがパァァンッと大きくハネることなどから、グンゼならもしかしたらあながち嘘でもないかも・・・となり購入しました。

 

ではここからクローズアップします(・ω・)ノ

 

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刻印が彫られています。

フロントサイトのレッドランプはないです。

 

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こちらもS&W 357MAGNUMが彫られています。

 

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MADE IN JAPAN になっています。

 

 

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サイドプレートは無刻印でした。何も彫られていません。

 

 

この銃の「ガス銃並みのパワー」というのは若干大袈裟ですが、今までのエアリボルバー・ガスリボルバーのパワーロスをする仕組みに対し、以下のアプローチにより、パワーロスが抑えられて弾がまっすぐ飛ぶようになったのです。

 

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実銃でいうファイヤリングピンの個所。

よく見てください。通常は何も変化がないですが、トリガーを引き切り、シアが落ちて、エアがBB弾に押し付けられる前に、部品が前進してカートリッジを押し込んで、隙間をふさぎ、エアロスを最小限に抑えてくれます。

 

トリガーを引くと前進します。

 

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ほんとに0.5~1.0㎜くらいですが、効果は絶大です。

 

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これはマルイのコルトパイソン・M19/66でも採用されているシステムですが、当時のエアコッキングでこれを搭載するのはとても画期的でした。
また最近、クラウンでもエアコッキング用にメタルのオーセンティックカートが発売されましたが、これも平成7年頃という時期を考えると非常に画期的でした。

 

これに乗って同社のラインナップもどんどん加速していくのカナと思ったのですが、その後電動ガンを1挺発売したくらいで、同社はこのジャンルから撤退をしていきました。

 

低価格帯ながらディテールに凝っていて、尚且つこうした技ありのシステムを搭載してくれるとてもいいメーカーだったのですが、残念でなりません。

今はエアリボルバーと言えばクラウンですが、歴史の1ページの中に間違いなくこの銃は刻まれており、隠れた名銃と言っても過言ではないと思います。