まずは私のバイブル「theEDGE」より、この方にお越しいただきました。
テロリストAさんです。
この漫画は、主人公である御子神もそうなのですが、雑魚キャラに至るまで、そのセリフや言い回しがとにかく
キザ (-。-)y-゜゜゜
今回の記事で紹介する銃は、主人公の御子神がTN(テロネットワーク)のテロリストに拉致されてしまった毬乃を救出するため、彼らのアジトのホテルへ突入するシーンでも登場したこの銃です。
どん
トイテック キャリコ M100 Toytec calicoM100 22LR
この銃をモデルアップしたトイガンはMGCのM1000とこちらトイテックのM100そしてキャリコピストルと、この2社だけでした。
この銃はかつて昭和63年~平成3年頃に所有していて、一度手放してしまったのですが、最近ネットで改めて購入しました。調子もよく、何とスコープマウントとMGCのドットサイトまで付いていて、かなりいい買いものをしました。
現代ではリアルな銃がもてはやされますが、あの頃は情報源が圧倒的に少なく、特に銃に関する情報源というのは、私たち一般市民・消費者からすると、テレビや雑誌、あとは「〇〇は▲▲らしいよ」「★★で見たんだけどさ・・・」といういわゆる口コミというか噂、人づての話。ですので、この銃をクローズアップと同時に、その一例をお出しします。
たとえばこのモールドのエジェクションポートがまさにそうです。
(・ω・)ノ ↓
実銃の機構をよく知らない人でしたらば、このへこみの部分は何だろう・・・とお思いになるはずです。たとえば雑誌の読者の誰かが「あのへこみは何でしょうか?」という質問の投稿を行い掲載されると、 翌月に別の方から投稿が「それは〇〇のためにあるものです」と出ますが、翌々月には「いや!あの〇〇は本来こうであって…」というやり取りを続けるのです。
気の長~い話ですし何より、みな情報源というものがこうした書物やテレビの中のワンシーンで、それが真実であると信じやすかった時代だったので、当時のトイガンのようにモールドで本来意味をなさない場所が実銃の何をする場所なのかも、こうして少しずつ情報を得ていく・・・という、そういうものでした。
あの頃は現在のインターネットのように、動画があるわけではなく、詳しい図解もなく、時間の進みがゆっくりとしたものだったなと感じます。
件のテロリストAさんについて、ホテルの3Fにある一室で主人公のEDGE(御子神)を待ち構えていますが、よじ登ってくるという予想に反し、EDGEは何とバイクで3Fまで到達し、車体ごとバイクで部屋に突入します。
角度はちょっと違いますが、スカイライダーの必殺技「ライダーブレイク」のような感じです。
虚を突かれ、慌ててトリガーを引き発砲するAさん
ココで注目してほしいのは射手の右手上部。エジェクションポートがココであるとわかります。
こうして私たち当時からのガンマニアというのは、愛読書から知識を得ていくものでしたから、物語に出てくるモデルを買い集めたくなったり、逆に自分の所有しているモデルを登場人物の誰かが使用するなどしていたら、非常にうれしかったものです。
すみません・・・Aさんの件で前置きが長くなり過ぎました。
クローズアップいきます
(・ω・)ノ
何となくM16A2っぽい形状ですが、当時はAUGと並んで近未来的に見えました。
行きつけのガンショップの店長が、サバゲーに行った際、この銃を持ち込んでいてグリーンガスで撃っていたら若いシューター達から「ガンダムのキャラのビームライフルですか?」と真顔で聞かれて回答に困ったと懐術してくれました。ふむ・・・いわれてみればわからなくもないですね
(;´・ω・)
この個体にはスコープマウントとMGCのドットサイトが装着されていました。まだ電池を入れてオンしておらず、まだ部屋撃ちのみですので、ゼロインはできていません。後程レンジに持ち込んで調べます。
トイテックのキャリコは別名「悪魔のキャリコ」という異名を取りました。
それは銃本体の大きさからは想像もできない、約1000発という異常なまでの多弾マガジンを有していることです。
トリガー後方上部の筒状になった場所は実銃でもマガジンなのですが、このキャリコは上から銀だまでっぽうの様にBB弾をジャラジャラと流し込み、フィーダーがBB弾を前方のPVユニットのノズルまで前進させて、PVの動きに合わせてBB弾が流し込まれていくように装填されていくシステムです。同社のシリーズ第2弾「P90」でも同じ構造をくみこんでいましたが、このシステムは非常に堅牢で故障が少なく、当時長モノの主流であったBV式と比較しても命中精度が高い・省燃費など、非常に高い戦闘力を持っていました。
このトイテックのシステムは他社のガスガンの機構としてOEM?されていて、シェリフのハイランダーマグナム、そしてホビーフィックスのM16A1にも搭載されていました。
弱点としては、高圧をかけても銃本体に組み込まれた安全装置(リリーフバルブ)や、通常ならば分解不能なPVユニットなどのおかげで、パワーアップができなかったことがありました。当時はメーカー純正HOPの存在しない時代でしたので、パワーアップ→飛距離アップという図式でした。いわゆる暗黒時代と呼ばれるパワーの時代でした。
そして発射モードもセミオート・フルオートと「3点バースト」の3モードを備えており、かなりのサイクルでBB弾を発射できました。
初速計測も行っております。
計測は0.2gバイオ弾です。
バーストで発砲しているので、カウントがしっかりできないときがありましたが、おおむね数値は確認できております。
ご覧ください。どぞ(・ω・)ノ
快調に作動していますが、若干バーストのキレが悪く、発射モードにより不安定な部分を感じました。
とはいえ、パワーも0.2gバイオ弾で計測していますので、当時の軽量プラスチック弾であれば、初速も優に80台前半から90以上出たと思います。近接戦闘ですから、十分なスペックと言えます。
エアの消費も少なく、残弾数も気にせず、軽量身軽でアタックできる。
まさに
悪魔のキャリコ