先日の記事で
残弾検知に不具合が出ている事が分かった
KSC M11A1ガスブローバック
これは非07HKですので
旧式のモデルなのですが、
まだまだガンガン動くので
ぜひサバゲーでも使用してみたい。
動画撮影中に発覚した
残弾検知の不具合という事象がなぜ起きたか
トラブルシューティング&調整を
行ってみます。
今回動画内で起きていたトラブルは
実は2つあったのデス。
①1本目のマガジンで
残弾ゼロだったにもかからわず
ホールドオープンしなかった
②2本目のマガジンでは
残弾があったにもかかわらず
ホールドオープンしてしまった。
この①と②の不具合です。
まずは残弾検知システムの確認。
残弾検知、ホールドオープンの仕組みと言えば
「スライドストップ」というパーツが
パッと浮かんできますが、このM11A1は
どうやって「ハーフオープン」になって
残弾ゼロを教えてくれるのでしょうか?
そのポイントは「BB弾フォロアー」にあります。
まずは下の画像をご覧ください。
( 。_ 。 )""""
マガジンが2本アリマス。
どちらも残弾はゼロの状態です。
まずは右のマガジンから見てみましょう。
リップのところにフォロアーが来ており、
残弾がゼロであることが確認できますね。
前方から見たところ。
BB弾を保持する場所にバッチリと
フォロアーが上がってます。
これが正しい状態でアリマス。
BB弾が残っている状態をポートから見ます。
この状態でトリガーを引きます。
すると・・・
ボルト(ブリーチ)が前進し、BB弾をチャンバーへ
送り込みます。
その後、ガス放出(発砲)と同時に
ブリーチも後ろに下がり、次の発砲準備へ。
フルオートの場合は弾がなくなるまで
このサイクルを繰り返しますので、
最後の弾を発射した後に、
ホールドオープン機構が作動します。
ホラこの通り
( ゜o゜)おおっ
拡大すると・・・
ブリーチのガス放出ノズルがフォロアーに当たり
前進しないようになってストップします。
この状態はトリガーを引いてもシアは落ちていて
ハンマーに掛かっていないので、何も起きず。
これでホールドオープンを認識できます。
で、動画内で1本目のセミオートで使用していた
コチラのマガジン・・・
よく見てみると・・・
(・∀・) じぃ~
(・∀・) じぃ~
(・∀・) じぃ~
(・∀・) じぃ~
(・∀・) じぃ~
見つけた!
フォロアーの位置・・・!
これが中途半端だッ!
よく見てみると
しっかりと一番上まで上がってない。
この状態で後ろからフォロアーを見てみると
BB弾がない状態で且つフォロアーも来てない。
要するに銃はフォロアーが上昇してないので
「残弾アリ」と誤った検知しているため
いつまでもずっと撃ち続けられていたワケ。
お座敷シューティングで
スライドストップをキャンセルする
所謂「フォロアーストッパー」を
掛けていたのと同じ状態になっていた
そういうわけです。
↑
こちらが正しい作動をしていた
マガジンのフォロアーを後方から見た状態。
並べてみると・・・ホラ!
全然違いますよ!
そりゃ銃が間違った検知をするのも無理はない
これは完全にワタシのメンテ不足。
(;´・ω・)ごめんよM11A1・・・
フォロアーにシリコンスプレーを掛けて
動きをよくします。
その後、埃をふき取ってもう一度軽くスプレー。
これで動きは戻りまシタ。
続いて②の事象について考察。
正常なサイクルの場合は
ココからボルトが前進しBB弾を押して
チャンバーまで送弾して発砲ですが、
なんと稀にこの状態で止まってしまう現象が
発生していたのデス。
原因はコレ
この放出ノズルとそのガタつきです。
この放出ノズルは前後可動してくれて
BB弾の装填や発射ガス放出などの役割を
担ってくれるのですが、この型式のモデルで
よくある現象なのですが、BB弾を押しきれず
マガジンのところで止まってしまい、
ホールドオープンと同じ状態になる症状が
見受けられます。
また可動するパーツゆえに
ある一定のクリアランスは必要なのですが
棒で指したこの部分・・・
この隙間にBB弾が入り込んでしまうことがあり
正常な作動を妨げてしまう症状が出るのデス。
棒の先端付近・・・ノズルとボディの隙間に
BB弾が挟まってしまい動かなくなったM11A1が
「動きません。ジャンク品です」という
張り紙とともにリサイクルショップにおいて
二束三文で投げ売りされていることも
よくあります。
実はこのM11A1も元は不調・ジャンク品でしたが
店頭でジャンク個所をチェックさせてもらった時
偶々ココにBB弾が挟まっているのを見て
「もしや・・・」と思い、購入したのです。
挟まったBB弾を除去して正常作動するように
なったのはいいのですが、
どうもこの症状はイレギュラーというより
この機種の持病のようなもので、
現在まで幾つかの個体を手にしましたが
ほぼ100%この位置にBB弾が挟まるのデス。
この問題はリップの保持力を弱めるか
フォロアースプリングのレートを落とすか
いずれかになります。
ワタシはリップの保持力を弱める
(というより抜弾抵抗を減らす)ため
リップの内側を研磨して対策する予定です。
M11A1・・・
新築後、ずっと壁に掛けたままで
サバゲーに連れていけなかったけど、
今のオレは幾星霜の時を超えて
現代の戦場に甦ったぜ。
必ずオマエと戦場を駆け抜けるぜ!
カッコつけちゃうぜ!
ヾ(■▽■ )ノ