1968年・・・
今から54年も前の映画
加山雄三さん主演
「狙撃」
今回は「おじさんと銃」シリーズ。
今までもこのタイトルで
・阿藤快さん
44オートマグ
・成瀬正孝さん
コンバットマスターピース
といった銃器と登場人物を振り返り
記事にしてまいりましたが、
今回の題材は、なんとあの加山雄三さん!
そして、加山さんがこの作品中で
最後の対決に選んだモデル・・・
この手に握られていた拳銃・・・
そうです。
今回記事にする拳銃はなんと!
コレです!
どん!
マルシン ガスリボルバー
スーパーブラックホーク
MAXI 7.5インチ 8㎜BB弾
のハコに収められた・・・
・・・銃なのですが、
フタを開けると
説明書と銃本体が収められています。
よく見ると説明書の下には・・・
よくある展開図ですね。
なるほど、スーパーブラックホークの
パーツリストと展開図・・・
ではないんです!
この銃は
スーパーブラックホークではありません。
ホー・・・?
Six Shot・・・ではなく
Single Shot?
劇中、加山さん演じた
松下が最後の決闘に選んだ銃は
スタームルガー
ホークアイ・シングルショット
でアリマス!
ワショーイィ!
(/・ω・)/
この銃、ものすごく珍しい銃・・・
というよりも
ワタシ、存在すら知らなかった。
実銃ももちろん知らなかったですが、
まさかトイガンで存在しているなんて。
というわけで、
このスタームルガー・ホークアイ
シングルショットを
レビューするのですが、その前に!
このモデルの実銃における
基本構造を説明します。
劇中において加山さんが1発ずつ装填排莢を
繰り返していた理由がわかりマス。
説明はネットからの引用となり
大変恐縮ながら、ご覧ください。
ルガー・ホークアイ シングルショットは
同社製リボルバーをベースにした
ハンティング用の単発ハンドガンだそうで
ベースは何となくブラックホークであることは
察しがつくんですケド、そうなると口径は
357若しくは44マグナム・・・っぽいっですが、
このシングルショットの口径は特殊で
256ウィンチェスターマグナムという
特殊な弾薬を用いるようです。
シングルショット・・・とはどういうことか
これは通常のシリンダーとは異なり、
弾が1発しかこめられない構造なのです。
あとで動画でもレビューしますが、
分かりやすくいうと、こうなんです。
⇓
こちらのページにその答えがあります。
弾薬を装填したところの断面図
カッターウェイなのデスが、
本来ならシリンダーがある部分を
拡大すると・・・弾薬の位置・・・
なんとシリンダーじゃなくて、
バレルの中に弾薬が・・・
これ・・・まるでショットガンじゃん。
ちなみにこの部品はパーツリストで
確認したところ、
「ブリーチブロック」という名称です。
棒で指したハンマー部分。
本来ならばファイヤリングピンで
プライマーを叩く箇所なのですが、
よく見ると本来薬室となっている
シリンダー部分には弾薬ではなく、
長いファイヤリングピンがあります。
そしてブリーチブロック内の
長いファイヤリングピンが、
ハンマーの打撃力を前方に伝え、
バレル部分のプライヤーを叩き、
弾丸が発射される・・・という仕組み。
プライマーを叩くファイヤリングピンは
№12のパーツであることがわかりマス。
そして
№12のパーツは№13のスプリングと合わせ
ブリーチブロック内に収納され、
プライマーを叩くのデス。
そして、問題のシーン
加山さんが1発ずつ装填排莢してたのは
構造上の理由です。
よく見ると、発砲後に残された
薬莢を排出するためのスプリングや
機構が存在しないのデス。
通常リボルバーならばエジェクターロッド
リムを引っ張ったり押し出したりして
排莢するのですが、このホークアイには
その機構はナイ・・・。
だから加山さん演じた主人公の松下は
1発ごとにブリーチブロックを開け
手作業で排莢、そして装填、
またファニング → 手動排莢と、
繰り返していたのでアリマス。
というわけでルガーホークアイ
シングルショット 実銃の説明でした。
続いての記事は
いよいよこのトイガンの説明です。
こいつは・・・すごいぜ。