以前、KSC ベレッタM93R、
他にはWAのデザートイーグルや1911などの
マガジンガス漏れを修理しましたが、
久々に、ガス漏れ修理の記事となります。
今回の患者さん?はこちら
どん!
この銃、パッと見てわかる人は
「おじさんです」という診断書を
ご用意いたします(笑)
この銃の元のカタチはこちら
ウエスタンアームズ
「ヤティマチック」
です。
この銃について、
簡単に解説を・・・
( ˘ω˘ )=3 コホン
このヤティマチックは、
シルベスター・スタローンの主演映画
「コブラ」で、スタローンが演じる
マリオン・コブレッティ刑事が使用して
有名になった銃です。
日本のトイガンメーカーでは唯一、
ウエスタンアームズ1社のみガスガンとして
モデルアップをしました。
この銃の機構は少し変わっていて
「モータードライブ式ガスガン」です。
平たく言うと、固定ガスガンです、
???
どゆこと??
つまり
固定ガスガンはトリガーと連動したハンマーが
インパクトバルブを叩いてガスを放出し、
弾丸を発射する機構をそなえていますが、
このヤティマチックはトリガーが
電源のオンオフを司り、
モーターの力でインパクトバルブをたたき、
フルオートを可能にするという銃でした。
この銃と同じ又は似た機構を有していたのは
MGC MP5K
WA フルオート9
ヨネザワ ワルサーMPL
などでした。
このヤティマチックについては
本体がモナカ構造になっており、
簡単に分解することが可能であります。
ガスタンクからインパクトバルブへ向かう
ガスルートのホースが劣化してましたので
交換することにしました。
なおデフォルトのホース取り回しは
構造上、このようなUの字を描く
取り回しでホースに負荷がかかり、
連射によりガスが冷えてくると、
ホースの曲がりがきついところや
折れたところからガス漏れしてくるという
症例が目立ちます。
インパクトバルブ側の差し込みを抜くと
M5ネジで付いていることがわかります。
ユニットにこのような感じで
入っています。
そこでエルボユニオンを使用し、
取付角度を変えて、ホースにかかる負荷を
和らげる措置を取ります。
このように後ろ向きにホースが伸ばせるように
作り変えます。
ホースを組み直したところ。
これならば、取り回しも楽で
ホースの不可も低減できます。
各パーツとの干渉もありません。
あとはガスタンク側のホース部に、
いつものバスボンドQを塗ってあります。
これで一日乾燥させて完成です。
無事にヤティマチックのガス漏れは
修理できました。
このヤティマチックというモデルは
WAが当時販売して以降、どのメーカーも
モデルアップに着手していません。
当時のモデルで、メカボのレイアウト上、
電動化は難しい、もしくは
不人気でモデル化されないだろうなと思った
・ステンmkⅡ
・スターリング
・グリースガン
・ベレッタM12S
などは電動化されているのに、
なぜかヤティマチックだけは
電動化されない・・・
(;´・ω・)
なおこの銃はスタローンの映画で見たから
その存在を知った方が多いと思うのですが、
この私が初めて「ヤティマチック」という銃を
知ることになったのは、映画「コブラ」では
ありませんでした・・・。
??
じゃぁ
ナニで知ったの??
これは後程シリーズ化しますが、
【考察:物語と銃】として記事にします。