青春時代の憧れ
JAC AR15A2 DELTA H-BAR
BV式フルオートガスガン
この銃のテイクダウンが持つ
クセのすごさは前出記事でご覧いただき、
ご紹介済みですが、あちらはバーストメカの
タイプでした。
今度はオーソドックスなセミフル
切替タイプのテイクダウンを行います。
(;´・ω・) やる前から気が重い。
まず何より、この銃は重い!重たい!
そしてクセがすごい。
手は油まみれになるし・・・。
と、愚痴は置いといてテイクダウンします。
まずはテイクダウンピンを左側から
ピンポンチなどで押します。
コンコン
コンコン
レシーバーにはテイクダウンピンが
抜けないようにするためのプランジャーが
入っており、ロアレシーバーからピンは
脱落しません。
右側から見たところ
ピンはこの位置でぴたりと留まります。
そして大クセのテイクダウン
アッパーを前方に押しながら・・・
スポッ・・・抜けた
(;´・ω・)
前回のM16A2と同じ構図で
画像にしてみました。
■DELTA H-BAR■
■M16A2■
■DELTA H-BAR
バースト機構が搭載されていないので、
バースト用のカウンターもシアもありません。
あるのはエアスイッチを押すメカだけです。
■M16A2■
M16A2はメカの前後した回数で
発砲をカウントするカウンターと
バーストシアが組み込まれていたので、
このような突起と金属製のメカが
アッパー側に内蔵されていました。
画像を見る限りこの点はメカニズム的に
DELTA H-BARの方がシンプルなのですが、
いかんせんセミオートのキレが悪いので、
作動の安定性はバースト式に軍配が上がります。
ストックから供給されたエアは
ストックパイプ内を通り、
レシーバーへと供給されます。
このBV式ガスガンというのは、気密が命。
エアルートの至る箇所にパッキンやOリング。
組みあがった後にエア圧を掛けて
「スゥ~・・・」というエア漏れの音・・・
何度悔しい思いをしたことか・・・
ストック内部も一部純正とは違います。
ドライバーで指した部分は、本来ならば
リキッドチャージ用のガスタンクがある位置。
しかしこの銃は外部ソース専用化する際に、
タンクを撤去並びに、エア圧が高圧化して
初速オーバーを防ぐための対策として
リリーフバルブを組み込んであります。
また、当時としては先進的であった
HOPUPも装備しました。
この部分。
現代の若者や電動から入ったシューターは
見たこともないでしょう。
これは「バレル回転止め」と言います。
BV式ガスガンは構造上バレルが前後に動き、
フルオートサイクルを可能にするため、
メーカー出荷時はバレルが回転してしまう
状態のままとなりマス。
HOPを組込むにも、その構造がネックとなり、
スピンドライブの方向も一定にできません。
そこでバレルの前後運動を保持しながら
左右の回転を制限する上記の機構が
生み出されたのデス。
バレルのクセもすごい。
(;´・ω・)
そしてまたHOPも大クセHOPです。
BV式ガスガンは「サブチャンバー」が
その発射を司りマス。
そのため現代の電動ガンやガスブロの様に、
パッキンで保持したBB弾を、
スピンドライブを与えて飛ばす方式ではなく、
サブチャンバーから飛び出したBB弾に
バレル内の突起でスピンドライブを与える、
所謂「つまづきHOP」が主流でした。
画像で見てみると、位置はこの辺です。
そんなに遠くの位置ではないですが、
カート式リボルバーと同じような感じです。
のちに「サブチャンバーHOP」も考案され
BV式ガスガンも命中精度が向上しましたが
時はすでにGUN誌やCM誌などでも誌面上で
電動ガンに対する記事が出始めて、
シューターの期待感やHOP標準化の流れもアリ、
BV式ガスガンは一気に下火となってしまい、
JACも2度の不渡りとなり、倒産しました。
エアガン業界に影を落とした暗黒時代、
M16の代名詞ともいわれたこのシリーズ。
当時この趣味に身を置いていた方には
思い出深い銃ではないでしょうか?
私も当時、憧れて魅了された者の一人。
まだ実現はしていませんが、
私はこのDELTA H-BARをサバゲーで
使用する計画がアリマス。
もう30年以上前の憧れが・夢が
どうしても忘れられない・・・
そう、私はロマンチストおじさんなのです。
そしてこの銃の入手とモディファイに着手した
2012年頃ですが、すでにこの銃も個体数が減り、
レアものでした。
そんな時に限って・・・
そう
沼ですよ沼・・・
(;´・ω・)