2023年の撃ち初め・撃たれ初めにて
持参していった銃のひとつ。
WA ウエスタンアームズ
ゴールドカップ ナショナルマッチ
固定スライドガスガン 改
HOP内蔵カスタム
こいつを持参して出撃しました。
しかし
ゲーム終了後、セーフティに戻るため
キャッチボタンを押して
マガジンを抜こうとしたところ・・・
「・・・カッ・・・」
(あ?・・・アレ?)
もう一度装填しなおし
サイドキャッチボタンを押して
マガジンの取り出しを試みるも、
「・・・カッ・・・」
おかしい・・・
何かが引っかかり、
マガジンが取り出せなくなっている!
これは困ったぞ・・・。
仕方なく、フィールド内で弾とガスを抜き
すぐさま車に戻り、何度も取出しを試みるも
状況は変わらない・・・
(;´・ω・)
これはこまった・・・
ナショナルマッチが使えないのか・・・
というわけで同日はほぼ終日
MGC M93Rを使用しておりました。
で、定例会終了 → 帰宅して、
銃を修理いたします。
一応フィールドの駐車場内に停めた
車の中でグリップを外してみましたが、
原因分からず改善せず。
スクリューを超テキトーに絞め込んで
帰宅してまいりまシタ。
修理の前に動作の確認を。。。
現代でいう「シーキャンプカスタム」
ダブルアクショントリガーを備えており
ハンマーダウン状態からの射撃が可能。
修理をするにも、闇雲に分解ではなく
症状に応じた箇所を外すだけで
十分対処可能な場合がある。
まずはドライファイヤができるかどうか
試してみましょう。
トリガーを引き絞る。
ハンマーが起き上がり、コッキング位置で
シアが切れたら・・・
パチンッ☆
ダブルアクションは問題ない。
引っかかる。止まるといった不具合は
見当たらなかった。
続いてシングルアクションを・・・
・・・
ムムッ(; ・`д・´)☆
ハンマーは起き上がるものの、
コッキングされずにそのままダウン。
つまりシングルアクションができない。
そして症状の再確認。
やはりマガジンキャッチを押しても
マガジンは自重で落下するどころか
出てくる気配すらない。
マグバンパーを引いても
やはり出てこない。
数ミリ動いて何かが引っかかる感じ。
グリップを外してみたが
原因の特定には至らず、
というわけなのでスライドを外そう。
なおこの銃は古の固定スライドなので
分解方法は現代ガスブロの1911系とは
大きく異なります。
まずは銃口部分ですが、
コイツが分解のステップ第1弾となります。
リコイルプラグ部分は六角ねじになっており
ココにレンチを入れて緩めます。
こんなに長いネジが・・・
Σ(・ω・ノ)ノ!長ぇね!
次にスライドを前方に引き出します
ブッシングのネジを外すと
スライドは前方に引き抜くことが出来ます。
こんな具合に・・・
ただしアッパーとロアが、
こんな風に分かれるんですよ。
現代のガスブロとは
大きく異なるでしょ?
こういう例えが正しいかは微妙ですが
固定スライドガスガン → GM4
ガスブローバックガン → GM5以降
的な感じといいますか、
マズル周り・・・そんな感じがします。
この状態でマガジンが脱着できるか
トライしてみましょう。
すると・・・
「・・・カッ・・・」
やはり音がする。
引っかかって出てこないな。
疑う点はこの時点で3か所。
①バレル・チャンバー部
ココが引っかかっていれば
リップの部分が引っかかり
マガジンが取り出せなくなるはず。
②ノズル
ノズルパーツのBB弾を前方に送る部分
ココの出っ張りが引っかかっていれば
マガジンが降りてこないはず。
③スライドストップ
スライドストップがBBフォロアーに干渉し
マガジンが取り出せない可能性があるかも。
というわけで上記3か所を疑い
それぞれパーツを脱着して様子を見ます。
現代ガスブロと違い、
スライドストップは作動に影響がナイ。
だって固定スライドなんだモン。
スライドは動かないからこれは稼働しない。
スライドストップを持ち上げて
ガスブロでいう残弾検知部分の出っ張りを
フレームから話してマガジンキャッチを押す
しかし何もおこらなかった
(;・∀・)
次に疑う場所はマガジン稼働ノズル部分。
実はフィールドinしてから
マガジンを装填したとき、
(アレ・・・?硬いな・・・)
そう感じたのデス。
現代でもマルイの固定ガスブロ
・LCP
・380ボディーガード
・CURVE
これらはバレルが固定式で
BB弾がノズルに押されチャンバーに進む、
名付けて「お出かけ型」なので、
このパーツの効能をご存じの方も
多いのではないでしょうか?
トリガーを引くとバーを介して連動し
シーソーの原理でノズルが前進する。
トリガーバーを外して
ノズルの真鍮パーツを見てみると・・・
不具合を見つけた!
(; ・`д・´) あたーッ!
真鍮のパーツ。
本当はもう少し奥に引っ込んでるのに
マイナスネジが緩んで飛び出しかけて
フレームのシャーシに当たり、
マガジンが落ちてこなかった・・・デス。
ココは大変小さいマイナスネジなので
精密ドライバーで絞め込んでいく。
これでヨシッ・・・と。
で、マガジンとシャーシの干渉を見ると
これで干渉しなくなったように見える。
マガジンキャッチボタンを押すと・・・
(/・ω・)/ やーたー!
マガジンは無事に取り出せました。
ノズルのマイナスが緩んでいたのが
不調の原因でシタ。
なおトイガンで使用されている金属は
アルミやダイキャストといった
非常に柔らかくて脆い金属で・・・
マガジンが取り出せなくなった場所、
見てクダサイ。
ココ!ほらね!
簡単に曲がって折れちゃうモンなんです。
この素材は多くのメーカーで
使用されていますが、強度も確保しつつ、
悪用されないように材質は慎重に
チョイスされているわけでございマス。
最後にもう一度
ネジを増し締めして終了。
今回は使えなかったけど、
来月のチームによる貸し切りサバゲーは
インドア戦だからこいつが有効。
次の出番を静かに待つ
WA ゴールドカップ ナショナルマッチ
元号が平成に代わる前からの銃だけど
HOPと精密バレルを身にまとい
令和の戦場に・・・現れる。