2023年4月23日
仕事のため東京都渋谷区を訪れていたのだが、
予定していた仕事がドタキャンとなり、
ぽっかりと時間が空いてしまった。
(あ〜あ・・・空振りか・・・)
時間は21:35
日曜日の夜ということもあり、
何となく人もまばらな宮益坂下。
ふと33年前のあの日を思い出した。
(そういえば・・・ココを歩ったっけ)
33年前のゴールデンウィーク
ワタシは電車に乗り、ある場所を目指した。
それは「フロントライン渋谷店」。
当時のサバゲー業界ではM16の代名詞というか
JACの代名詞というか。
そのJACの直営店がフロントライン渋谷店。
ゴールデンウイーク中にセール開催の文字が
雑誌に踊っていた。
(東京に・・・行ってみたい)
当時まだ少年だったワタシは、
電車を乗り継ぎ渋谷の街に降り立った。
東京へ行くこと自体は珍しくなかったが、
それは大抵、親に連れて行ってもらうか、
学校や部活の行事的なものくらい。
1人で東京に来たのは33年前のGWが
初めてだったのです。
懐かしくなったワタシは、
あの時と同じ道を歩いてみる事にした。
(確か…こんな坂を歩いて登ったな)
渋谷の宮益坂
今となっては仕事で頻繁に来るので
然程珍しい事ではないのですが、
忙しさに忙殺されて懐かしむ余裕はない。
(あの時・・・ドキドキしながら歩いたなぁ)
その時は1人で東京へ行くというのが
物凄く大胆で、遠出しているという思いがあり
やたら緊張していたのを思い出した。
フロントラインってどこにあったんだっけ?
地図で見てみると・・・あった!ココだ!
テクテク歩いて行く。
ある場所で足が止まる。
(ココもあの時チラッと見たけど、
入る勇気が出なかったな)
「ココ」とはウエスタンアームズのことである。
敷居の高さに恐れをなして、
入る勇気が湧かなかった幼い頃の自分。
今ではたまにココで買い物をするけど、
別にワタシは常連というほどでもなく、
やはりまだ敷居は高く感じられる。
さらにテクテク歩く。
平たいケータイの案内だと
随分遠回りをさせられるな。
最短距離を通り、フロントラインのあった
ビルを目指して行く。
そして
もうすぐだな
角を曲り・・・着いた。
ココに間違い無いよな。
当然、今はお店の影も形もないですが、
建屋は当時のままのようです。
あの時のオレ
随分と緊張して店に入ったよな。
で、雰囲気に飲まれて何も買い物出来ず、
そのままソソクサと店を出て帰ったっけ。
当時はまだ住まいのあるホビーショップや
自転車で行ける範囲のショップにしか
足を運ぶ事が出来なかった。
東京という街が余りにも大きくて
何も出来ずに、帰りの電車に飛び乗った。
あれから33年
アサヒもFTCも、そしてコクサイも・・・
大人の世界・・・と、憧れていたメーカーは
全て廃業もしくはトイガンから撤退している。
これも時代の流れなんだな。
ふとした瞬間
33年前の事を思い出す夜でした。