DT10mmAUTOの日記

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幾星霜の時を超え・・・甦れ!史上の戦士達 〜JAC AR15A2 DELTA H-BAR〜

ワタシは1995年に一旦銃を置き、しばらくこの世界から遠ざかっておりました。

 

そして2018年12月、同僚からの誘いで23年ぶりにサバゲに復帰することになったのですが、時代が様変わりしていて、私は浦島太郎状態でした。

 

1995年当時の私のウェポンはこれ↓

マルゼン  ブラックステアー

 

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中身が空っぽでガワのみの飾りになっています。 

 

東京マルイ   デザートイーグル ガスブロ↓

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ステアーは1992年頃から使用していました、デザートイーグル のガスブロも1995年頃の初期型です。

 

2018年の復帰前の最後のサバゲーは1995年頃でした。まだホースを繋いでエアを供給する外部ソース式が辛うじて生き残っていた時代で、周りの仲間も徐々に電動ガンにシフトして行き、フィールドでこだまする銃声も次第にエアの炸裂音からギアの唸り音に変わっていく、そんな時代でした。

 

あの頃、フィールドで数多く使われていた外部ソース式の銃ですが、装備がゴツくなることや2006年の銃刀法改正の問題もあって、今ではすっかり見る影もなくなりました。

そしてこの電動ガン成熟期である現代に、私はある計画を進行していました。

 

「化石銃再生計画」

 

 

サバゲ休止期間中も、電動ガンは少しずつ集めていて、実戦復帰に向けて準備を進めていましたが、その中で電動ガンのある部分にずっと馴染めず、気になっていた方がありました。

▪️音がうるさく、隠密行動が取れない

▪️発射サイクルが少し遅い気がする

▪️機構が複雑で金がかかる

 

特にギアの唸り音の大きさはBV式になれた自分にはなかなか馴染めませんでした。

BVにも独特の甲高い発射音は有りますが、電動との大きな違いは、銃本体のメカニカルノイズの静かさです。なにせギアやモーター、ピストン、そもそもハンマーも持っていないのですから当然です。

そのためBV式はサプレッサーと組み合わせるとその消音効果はてきめんで、遠くから発射されると高音がかき消されて発射位置を特定するのが非常に困難になります。

 

と言うわけで、BV式の長モノをベースにHOP機構を加えてサプレッサーを搭載し、なおかつパワーが法律の上限を超えることがないように順法対策を施したうえで、現代で通用するライフルへと仕上げることにしました。

 

そのベースに選んだのはコレ!

どん!

JAC  AR15A2 DELTA H-BAR」

 

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当時のサバゲーにおいて一世を風靡した「JAC」のM16シリーズにおけるバージョンの一つで、この銃は近所のリサイクルショップで発砲不可のジャンク品として売られていました。

それとHOPを搭載するための必須アイテム!

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↑ HEAD1950 「SCS(SpinControlSystem)」

なんと箱に入れられたまま売られていたので、思わず買ってしまいました。

 

簡単ですがクローズアップします。

 

通常のM16シリーズとの違いはこれです。

グリップ部に装着されたデルタのメダリオンと、ロアレシーバーのところに七宝焼きのエンブレムが装着されています ↓↓

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ダストカバーもライブでチャージングハンドルに合わせて可動します。

こちらもデルタのメダリオンありです ↓↓

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ロアレシーバー

M16A2ではなく「AR15-A2」というのがメーカーのこだわりだったようです。

ネットで見てみると、H-BARは民間用のスポーツモデル的な位置づけで使用されていることが多いようです ↓↓

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20連マガジンが2本ありました。

ですがよく見てみると「エア給弾方式」に改造されています。このエア給弾というシステムは、スプリングとフォロワーによるチャンバーへの給弾ではなく、マガジンチューブ内にエアを送り、その流れでBB弾をチャンバーに送るシステムを言います。

スプリングやフォロワーを廃することができるので、チューブ内の装弾数が若干増えます↓↓

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そしてこの銃が発砲不可のジャンク品だった最大の理由。

サブチャンバーが欠品していて撃つことができなくなっていました ↓↓

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改正銃刀法が2006年に施行されてから、パワーの上限が0.98ジュールと改められましたが、BV式は供給するエア(またはガス)の圧力を上げればその分パワーも上がってしまい、対策を施さなければならなくなりました。

発射を司る「サブチャンバー」という部品を撤去することで発砲不可状態にすることができます。この銃も前オーナーによりサブチャンバーが撤去されて、発砲できないようにされていたようです。

 

この銃を再生するにあたり、一番気を付けなければいけないのが、銃刀法によるパワーの上限をいかに超えないようにするかという点です。この対策は

①銃本体に0.5mpaを超える圧を掛けるとエアがリークする「リリーフバルブ」を組み込み、分解できないようにする。

②リリーフバルブが万一故障したことを考慮し、高圧のエアを供給しても0.98ジュールを超えないように、リリーフバルブの先に「エアレギュレータ」を組み込む。

③リリーフバルブとエアレギュレータの2つが同時に壊れてしまった場合、それでも高圧のエアがかかるようならば、銃の中でホースがすっぽ抜ける・または破れるようにして発射不能状態にして、銃本体を分解しない限り元に戻せない状態にする。

この3点を順法対策の手順とし、この銃を安全かつ順法的な銃として、現代によみがえらせます。

 

歴史に暗い影を落としたハイパワー時代、その時代の主役として一世を風靡したBV式ですが、システムとしては堅牢で故障が少なく、メンテナンスもシリコンオイルを吹き付けるだけと、非常に簡単です。

またあの頃の銃声が聞けるように、これからこの銃の再生を行ってまいります。