ここ数日、パソコンが修理のため記事が滞ってしまいました。
(;´・ω・)
少し前の記事で記載した通り、仲村トオル氏の主演した東映Vシネマ「狙撃」ですっかりとボルトアクションに見せられた私が、次に購入した銃のお話です。
今回紹介する銃はこちら~
どん!
マルコシ UX-superX BB弾タイプ
です。
さて若いサバゲーマーやガンマニアには、あまり馴染みのないメーカーだと思いますが、この「マルコシ」と言えば、あの名機スーパー9・スーパー9PROを販売していたメーカーです。
現代ではボルトアクションは機種も豊富で、プレシジョンシューティングやサバゲーでのスナイパー、そしてコスプレにも用いられるような大戦中の機種など、多数のラインナップの中から選ぶことができます。
平成の初期と言えば、このスーパー9PROこそがボルトアクションの代名詞であり、あの当時としてはずば抜けた命中精度で、数多くのサバゲーマーたちを仕留めてきた銃なのです。マルゼンのAPS2が誕生するまで、ボルトアクションライフルの王として君臨し続けました。
今回の記事で紹介する銃は、そのスーパー9の派生モデルであるスーパーXとなります。これは私が初めて購入したボルトアクションで、初のチューンナップとなりましたが、あいにくとチューンした銃そのものは数年前にヤフオクで手放してしまったので、画像はもう1挺所有していたノーマルとなります。
まずは恒例の初速計測から行います。
3発目の装填の時、ジャムっちゃった(;´・ω・)
弾はいつもの0.2gバイオ弾です。
2発計測して、いずれも54mps 52mpsと、なりました。現代のボルトアクションと比べると少々物足りない数値ですが、経年劣化もあると思いますので、まあこんなもんでしょうか。
30年以上故障せず、今も正常に作動することが何より素晴らしいです。
この銃の最大の特徴は親指を入れるサムホールを持つ「ファインベルグタイプ」と呼ばれるストックで、純正の状態ではマイクロサイトが標準装備となり、super9とは異なり、プレシジョンシューティングに主眼を置いているモデルであることがわかります。機関部はsuper9とほぼ同一です。
所有している個体はマイクロサイトを紛失してしまったので、20㎜のマウントがついています↓↓
この銃はカートリッジタイプで、専用カートに1発ずつBB弾を込めてマガジンにセットします ↓ ↓
カートリッジを装填したら、マガジンを銃に収めます ↓ ↓
ココで少々歴史の話になりますが、このスーパー9・スーパーXという銃は非常に古くから存在する銃で、メーカーも何社か変遷をたどりながら、今現在はクラウンから「U-10ジュニア(シニア)」と、SⅡSからは「TSR-ZERO(TSR-X)」として、今もなおこの機構を生かしたまま生産されています。
古(いにしえ)の時代から現代まで、その姿を殆ど変えずに、生き残っているといった意味ではエアガン界のシーラカンスと言えます。
古の時代の名残はマガジン底部に記されています。
これ ↓ ↓
「CAL-6MM 5‐SHOT」 ここです。
昭和の頃、この銃を生んだメーカーはタカトクトイスという企業で、その時は弾もBB弾ではなく、7㎜口径のつづみ弾でした。その時の機種名はSS-9000と言います。つづみ弾の時は「CAL-7mm」となっていました。
その後、マツシロの新会社であるユニックスに生産メーカーが変わり、その時にユニックスの頭文字を取りUX-super9となり、そこで派生モデルであるこのsuper‐Xも誕生しました。その後、マルコシが製造を引き継ぎ、弾も6㎜BB弾に変更されました。
そして平成に入り、当時のスナイパーライフルの決定版として世に生み出されたのが、名機「super9PRO」であります。この銃も、平成初期のサバゲーでは比類なき命中精度を武器に、BV式フルオート全盛の時代にあっても数多くの戦士を仕留めてきました。
私がこの銃を購入したのは平成2年頃です。近所のホビーショップにて新品で購入しました。当時すでにsuper9PROは販売されていましたが、なぜそちらではなくsuper‐Xだったのか、理由はこれです。
ずいぶん昔に購入したエアガンパーツカタログVOL.2
この本の中であるページが目を引きました。
この本の一番最後のページ・・・。
このファインベルグタイプのストック、そして佇まい、
か・・・かっちょええ
(*‘∀‘)
またしてもボルトアクションの魅力に取りつかれ、購入したのがこのsuper‐Xとなりました。ずっとこのページとVHSに録画したVシネマの狙撃を繰り返し見る毎日が続きました。
そしてある時ふと
「super9がチューンできるなら、super‐Xもできるんじゃね?」という発想になり、このストックの販売店である「テクニカ」へ電話し、相談をしたところ『できますよ』という回答。早速電車に乗り、お店に行ってみました。
これ、当時のお店の様子を紹介した記事です。
既に同店さんはなくなっていますが、ここにsuper‐Xを持ち込み、チューンをしていただきました。何もわからない私に対し、気さくで丁寧に色々なお話をしてくださいました。ただただ感謝の一言です。
その時のメニューの主なものは
■L型ボルトハンドル
■ステンレスシリンダーと強力なスプリング
■super9PROと同様にチューブ型マガジンに変更&チャンバー加工
■あの当時の最先端であるHOPバレルの「飛んだくん」
■4×32のスコープと20㎜マウント でした。
あの当時のHOPはとにかく強烈で、スプリングも当然規制前で超強力でしたので、お店から指定されたBB弾の重さは0.36gと重く、相手に当たると悲鳴というか叫び声というか、とにかく強烈の一言でした。
たまたま夜中に見た東映Vシネマの狙撃、そしてこのエアガンパーツカタログにあったテクニカさんのページ。
これがまさに私のボルトアクションにおける「原点」です。
近頃は一人でふらりと出かけるシューティングレンジに、必ず1挺は何かしらボルトアクションを持ち込み、ただ黙々と的に向かいます。
このsuper-Xは劣化や部品の紛失もありますが、たぶんこれからも手放すことなく、ずっと一緒にいる銃だと思います。