タカ・カスタム探しの旅に出て、また当時住んでいた県内のガンショップとその隣県すべてのガンショップやお宝ショップを訪れる週末が始まりました。
以前の第2章の中心となりましたPPCカスタムの時もそうでしたが、旅の途中というのは、お目当ての銃がもしその日に発見できなくても、「中古品コーナー」は全てがタイミング命の一点物、「その日にどんな銃と巡り合えるかな」という楽しみがあります。
これは生産終了の銃を探し出す時の苦しみであると同時に、一緒に腕組みしながらやってくる楽しみでもあります。
というわけで、タカ・カスタムを探していたのですが、そんな中「クラウンがガスリボルバーを発売した。しかもその飛距離がすごいらしい」という情報がありました。
クラウンと言えば、昭和の時代からエアリボルバーの会社というイメージが強かったのですが、ここにきてガスリボルバー・・・しかもかなり安価で発売しているとのことでした。たまたまタカ・カスタム探しの中で中古品を格安で見つけたので、買ってみることにしました。
それがこいつです。
どん
クラウン S&W M586 6インチ ガスリボルバー(カスタム)
なお、一見しただけでは「カスタム」の個所はわからないです。しかしこれはクラウンのコストパフォーマンスを最大限に生かした特別なカスタムです。
これ!
貫通シリンダーへカスタム・・・というか、端的に言うと「スワップ」。
クルマの改造でもやりましたスワップ・・・。
私の場合はVGエンジン搭載のF31レパードへRBエンジンをスワップ・・・
そしてミッションをAT→MTへスワップ・・・
さらにそのMTをFS5W71C→FS5R30Aへとスワップ・・・
スロットルをRB→インフィニティQ45用のものへとスワップ・・・
ココでいうスワップとはカスタムパーツ組み込みではなく、あくまで純正品で互換性のあるもので換装をするというものです。
レパードの時は上位互換を基本としていましたが、このクラウンのガスリボルバーにおいては、単に部品のチェンジのみです。
ガス・・・短い薬莢風のカートリッジ
エア・・・長いフルサイズ風カートリッジ
というように、仕様が異なります。
そこでこんなことを考えた人は多いのではないでしょうか?
シリンダー交換をすれば、
フルサイズのカートリッジで楽しめる!
(*'▽') ワオッ
そうなんです。シリンダーをガス⇔エアと入れ替えれば簡単にカスタムができます。
・・・でも実は、これだけでは「本来の性能」を犠牲にしてしまうのであります。それはシリンダーギャップのクリアランスという問題です。
ガスリボルバーはなぜ空薬莢風のカートリッジを用いているかというと、ズバリ「密着性を高めパワーロスを防ぐため」です。
シリンダーのカートリッジ装填箇所・・・つまり内部にインナーバレルと同じような機構があり、且つその部品はスプリングのテンションで
①ガス噴射口 ⇔ ②カート後端 ⇔ ③カート前端 ⇔ ④バレル基部
①~④の各所の隙間・・・ギャップを埋めていくようにできています。
矢印の方向はそれぞれテンションがかかる方向を表しています。
①⇔②はトリガーと連動して噴射口が前進して隙間を埋め、
③~④はシリンダー内のインナーバレル・フォーシングコーンのスプリングのテンションで密着する
です。
そのため、ただ単にシリンダー交換をしただけでは①⇔②のプロセスは保たれていても、③⇔④のプロセスにおいて、フォーシングコーンからシリンダーへのテンションである③←④のプロセスで、コーンの突き出し量が足りず、シリンダー内でエアが漏れます。また③→④においては全くテンションが働かず、これもエアが漏れパワーが落ちる要因の一つとなります。
そこで
このカスタムを行うためには、ガス・エアのリボルバーを1挺ずつ購入し、
■アウターバレル
■インナーバレル
■フォーシングコーン
■シリンダー
■カートリッジ
フロント一式を、入れ替える必要があります。
クラウンのリボルバーはガス・エアとも中古品で比較的安価に売られていて入手性が高いこと、そしてガスリボルバーは新品で高いものでも¥10,000未満で購入できる、という特性があるので、まさにそのコストパフォーマンスを生かしたある意味「ぜいたく」なカスタムなのです。
( ˘ω˘ )自己満足
で、出来上がったのがコレなのですが、合わせて純正オプションであるオーセンティックカートとスピードローダーも合わせて数セット購入。
クラウンのガスリボルバーはノーマルでも十分なパワーと命中精度を有していますが、エアリボルバー分の費用を追加すると、「満足度300%アップ」になります。※個人の感想です。
次の記事で、実際に撃ってみてパワー感や操作性がどうなのかをアップします。
つづく。